おかかえのあたま

ぐれたりぐれなかったり

金魚を増やしたの話

新入りは黒出目金である。




金魚の話題は久方ぶりな気もするが、そもそもブログ自体を2ヶ月少し放置していたのだから何を書いても久々になってしまう。




黒出目は浅草の金魚すくいで手に入れた。はっきり言って個体の状態は最悪だったが、持ち帰ってしまった以上は致し方ない。
素人のわたしでもわかることは黒出目が軽めの白点病にかかっているということだ。

白点病とは、白点虫とも呼ばれているウオノカイセンチュウという寄生虫の幼虫が金魚に寄生することで発症する。ちなみにこの虫は幼虫のときに魚に寄生し、成虫になると魚を離れ、水中に漂うようになる。

白点病の治療法はないため、金魚自体の治癒力に賭けるしかないが、その手助けをすることはできる。
上記の通り、幼虫が寄生し、成虫は離れるためそのサイクルにあわせて水を換え、新たな幼虫が個体に寄生しないようにすることで白点虫を駆逐していく。




そもそも、新規の生体導入の際は病気の有無に関わらず別の水槽で数日餌切り・様子見を行う必要があるため、治療も兼ねて黒出目はしばらくバケツの塩水に放り込んでおいた。塩水と書くと淡水魚に負担をかけているような印象を持たれるかもしれないが、金魚の体液が0.5%だかそれくらいの塩分濃度を保っているらしく、同程度の塩水で泳がせておくと淡水よりも個体への負担が少なくなるということらしい。

無論、わたしは金魚ではないため、本当に塩水で楽に過ごしているのかわからない。今までの金魚も何かあったらとりあえず塩水でどうにかなっていた経験から、とりあえず塩水というのはあながち間違いではないと信じたいところだ。
餌切りをするのも金魚の体力消耗を減らすためである。これは人間も体調不良のときに食欲がなくなり、消化に充てるエネルギーを回復にまわすことと同じ理屈であるらしい。

あれこれ「らしい」と書くのは、やはりわたしは金魚ではないし、そもそも体調不良のときでも基本的には食欲があるため、一般的にはそう言われているということしか書けないからだ。

いつだって飯はうまい。





さて、話を戻して黒出目の治療である。
餌切り・塩水漬けの虐待もどきを5日ほど行ったところで白点は消え、10日あたりで元気に泳ぎ回るようになったため、ようやく餌を与えるようになった。
ほぼ完治と言っていいだろう。

ちょうどそのタイミングで黒出目の水槽も届いたため、底に黒石と黒砂を敷き、放り込んでおくことにした。バケツの生活よりはいくらかマシになったように思える。

しかしながら、新居に移したことで新たな問題が発生した。
バケツは色がついているため、何をどう足掻いても上見になる。
水槽に移したことで黒出目を横見できるようになってしまった。






黒出目は本来上見の品種であると思っている。





何が言いたいのか、
横見は割とキモいということだ。

それこそ塩水よろしく手塩にかけて治療した黒出目であったが、横見は若干受け付けない器量であった。
世の中とはそういうものである。

黒出目を導入してから1ヶ月ほどになったが、この金魚の名前は「黒い魚」となった。



ちなみに我が家には他に3匹の金魚が居候しており、窓際に計2匹、玄関の靴箱上に1匹いる。
窓際の2匹は「窓際族・白」「窓際族・黄色」で玄関の1匹は「玄関ちゃん」という立派な名前がついている。
窓際族・黄色と玄関ちゃんはレモンコメット
窓際族・白はアルビノ
という構成で今回黒が入ったが、黒い魚は基本的に遠目に眺めることとなった。






引越し前に飼っていた金魚は、都内の駅名をつけていたため、魚への熱量は大分下がり気味らしい。
水道橋、青一、中目黒…





そんなところで。






ぬるぬるミニリュウ