おかかえのあたま

ぐれたりぐれなかったり

また眠れないの話

眠剤を飲んだのが2時間前である。

掲題の通り、眠くない。



こういう日には否応なしに考え事をしてしまうもので、つくづく一人でよかったと思う。
もし、友人知人やきょうだい恋人が隣にいたらみじめでつらくて消えてなくなりたかったことだろう。



心療内科に通い出してから8年ほどになる。
わたしの中ではもう通わない選択肢はないため、これからもこの数字は死なない限り無限に伸び続ける。その事実もあまり受け入れたくはない。




薬を飲み始めて確実に変わったことがふたつある。
ひとつは寝る前の服薬準備の絶望感と虚無感に苛まれること。
もうひとつは旅行をしたくなくなったことである。

言わずもがな、眠剤は寝る前に飲む。わたしの場合は安定剤の類もまとめて寝る前に飲む。
シートから15錠ほどの薬を取り出し、水とともに服用する。
たったこれだけに思えるかもしれない一連の動作が毎日苦痛で仕方がないのである。
毎日毎日これが続くと思うととにかくみじめで薬頼りの自分に情けなくなる。
ただただ、悲しく陰鬱な気分になる。眠れない時は尚更だ。

旅行をしなくなったのもそれが大きい。
他人は薬を飲んでいるわたしより先に寝て、薬を飲んでいるわたしの方が早く起きる。これもみじめである。薬を飲んでも常人より眠れないのだ。
わたしはこんな人生が送りたくて薬を飲んでるわけではない。他人に隠れて薬を飲まなければならないようになったのは劣等感からだと思う。



もともと長時間眠れるタイプの人間ではなかったかもしれない。それでもここまでひどくはなかったはずだ。
眠れないつらさは眠れない人にしかわからない。
人並みになりたい。