おかかえのあたま

ぐれたりぐれなかったり

深夜おさんぽの会の話

会とは銘打ったものの、2人である。

 

先日、日が暮れてから都内を夜通し歩くという暇人の発想を行動に移してきた。

合計50000歩強、約35km歩いた。

 

 

 

夜通し歩くとは言ったものの、新宿を出発してから新橋あたりで「待たずに入れる店でもあったら1杯引っ掛けていくか」という話になり、結局わたしは2杯、同行者は5杯飲んで散歩を再開した。自由な行動ができるところも少人数のよさである。「えー、どうしようか迷う」「あんまり気分じゃないんだよね」云々ぬかす奴がいたら、一気に興醒めだ。夜通し歩いて一緒にいて平気な相手なのだから、大体お互いの特性はわかっている。気の置けない人間の存在というのは大事なものだ。

 

さて、1杯どころか何杯か引っ掛けた深夜おさんぽの会は再出発し、東京駅にて深夜の駅の撮影をした。

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モードを変えて2枚撮ってはみたものの、センスのなさは絶望的、雰囲気で誤魔化したような写真になってしまった。まあ、わたしのスマホが相当に古いのとわたしの驚くべき美的感覚の欠如を鑑みれば、上出来である。いつだって自画自賛して自尊心を保っていく。褒めてくれる人間がいないときには自分で自分を褒めてやればいいのだ。親より誰より自分に甘く生きていく。ただのくずである。

 

 

そうこうしつつ、お互いの会社の電気が点いていないかを寄り道がてら見に行った。道順的に同行者の会社が先である。

何フロアか明るかった。時間は2530過ぎであっただろうか。終電はもちろんない。そういうことなのだ。同行者が「ああ、やはりあの部署か…」と漏らしていたので、激務部署に勤務の皆様には頭が下がるばかりでそろそろ地面にめり込みそうである。謙虚さを忘れない無職でありたい。

 

次に向かうは元弊社である。

電気こそ点いてはいなかったものの、知っている社員の車が路上駐車場に停めてあり、当該社員の所属するフロアが薄明るかった。つまり、パソコンがついているのだと思う。心の底から辞めてよかったと思った。社中泊は何度も経験したが、あれは向き不向きの問題云々というより、もはや人権侵害の域であろう。未だに睡眠時間は少なめなので他人よりその分長く働けると言ってしまえば聞こえはいいが、おそらく健常者に比べて相当パフォーマンスは低いであろう上に社内や取引先相手に猫を被っていたツケはもちろん自宅で払わされていた。ここのところはようやく元金返済ができつつあるというところだ。

 

 

 

話が逸れた。

結局、上野過ぎまで歩き、各々疲労困憊でAM3時過ぎに開いているファミレスに入って休憩を取ることにした。この時点で28kmかとにかく30km弱歩いているので各々席に着くなり、靴を脱いで靴の上に足を載せていた。マナーは最悪であったが、ファミレスの民度の低さに甘えてテーブルの下で足首をひたすらぐるぐるさせていた。店員さん、その他の民度の低いお客さんたち、誠に申し訳なかった。次回以降、本件に関しては最大限善処していく所存である。

 

日が昇る頃にファミレスを出発し、皇居沿いを歩いて靖国神社にでも寄ってみようということになった。ちんたら休んでいた深夜おさんぽの会員たちはすっかり元気になり、日の出効果もあってか、ややハイになっていた。「すずめがかわいい」「内臓の出たねずみが死んでる」「すずめがかわいい」もはや我々にまともな会話は成立しなかった。

ちなみに内臓の出たねずみは御茶ノ水近辺で息絶えていた。なかなかに衝撃的な画であったが、わたしはとりあえず「すずめがかわいい、食べるところ少なそう」とテンションマックスであった。同行者はねずみの死骸が相当嫌だったのか「わたしは内臓が飛び散って死にませんように」と神か仏に願っていた。わたしもそうならないことを祈るばかりである。

 

結果、靖国神社の開門50分以上前に着いてしまった。まさかの靖国開門待ちである。開門待ちなど、学生時代のディズニー以来であった。驚異的な気合いの入り方にお互い更にテンションは上がっていたが「本物」の方々も開門待ちをしており、我々のテンションは天元突破していた。

 

 

 

そうこうしながら参拝を済ませ、日がすっかり出てしまったので深夜おさんぽの会は解散の運びとなり、市ヶ谷にて電車に乗った。

 

 

 

 

せっかくなので他のくそブログみたいに前半後半と分ければよかったが、今となっては面倒な上に物好きはどうせ最後まで読み切るだろうとタカをくくって書いてしまった。

 

 

 

 

 

深夜のさんぽはよい。

 

 

 

 

 

ぐるぐるまるのうち。

あぐれ