おかかえのあたま

ぐれたりぐれなかったり

薬が切れたの話

タイトルのままである。抗うつ剤と入眠剤以外の薬が切れた。毎食後の安定剤と頓服の抗不安剤(安定剤と何が違うのか、種類と作用機序か?)がない。

 

こんな記事を書くくらいなので当然今は焦燥感と不安感、口の奥から胸の辺りを節足動物が這いずり回るような気持ち悪さ、喉が締め付けられて息が詰まるような苦しさ、それを自分で克服できない情けなさでいっぱいだ。泣いて収まるならいくらでも泣く。泣いたくらいでは収まらないのでかなしきかな、眠剤を飲んでやり過ごすかというところである。

 

 

1gもないだろう小さな錠剤の有無で振り回されて、自分の思うようにならない脳みそにも自律神経にも思考回路にも飽きた。こんな生活をいつまで続けるのか、悔しくて惨めで無力でどうしたらいいんだろうかと心の底から誰かに助けを求めたい。誰かに喚き散らして、思いっきり泣いて「もう無理しなくていい」って言ってもらいたい。

薬がなくて不安感をどうしようもなくて、思考がどうしてもいつも以上に負に寄りがちで突発的な苦しさがずっと続くなら一層のことまた首でも吊るか、通勤電車を停めてみるか、一思いに飛んでみるか、そんな馬鹿げたことで頭の中がいっぱいになってしまう。

 

 

高校を卒業して、実家から離れて暮らすことを決めたとき、「帰るところがなくても強く生きよう」と思ったはずなのに今となってはその気持ちはどこへやら。こうやって自分の不安感に向き合っていると、自身の弱さが本当に嫌になる。

薬が手元にないくらいでどうした、耐え凌げ。

健常だった頃はこう思ってただろう。今だって一旦寝てしまえば瞬間的に誤魔化すことはできる。瞬間的に誤魔化すことができても、こんなことを一生続けて生きていくのか。こんなに屈辱的な日々を死ぬまで続けていくしかないのか。寛解したところでいつまた再燃するかわからない、自分のフラットな状態も自分でよくわからない。軽躁のときが自分の自然な状態なのか、抑うつのときが自然なのか、発症前の元気だった自分はどんな感じだったのか、それすら最近よくわからなくなってきた。思い出したくてもだんだん過去の自分が遠くなる。眩しくて見えなくなる。もう直視できない。

 

 

 

学生のときのわたしはこんなゴミクズみたいな将来の自分を見てどう思うだろうか、たぶん「生きてる意味ないから早く死んだ方がいい」と言うだろう。当時から社会に適応できる人間、できない人間がいると思っていた。自分は適応できる側だと思っていた。人並みに内定が出て、卒論も順調だった。冬の始めに首を吊るまで最高の生き方をしてきたとは言えないまでも、人様に見られて恥ずかしいところはないと思って過ごしてきた。堪えてきた歪みに耐えられなくなって、乾いた枝が軽い音と共に折れるようにわたしの脳みそと心もだめになった。折れるのは簡単でも、また元のように戻ることはない。枝でも脳でも同じだと思う。どうせなら折れるのは、骨にしてほしかった。痛くたってきっと手術してリハビリしてまた治る。

 

この手の精神病には「完治」ということばがないこともわたしを絶望させる。「寛解」と表現する。理由は再発率の高さゆえである。正確には再発のことは「再燃」という。今まで何度も書いてきたが、再び燃える、なんて嫌な表現だろうか。寛解したら再び燃える可能性のあるものなど残しておかないでほしい。

 

 

薬を飲まないで生活したい。健常者と同じかそれ以下の状態にするためにゆるやかに脳を騙し騙し、投薬でやり過ごす、こんなに馬鹿げたことをいつまで続ければいいんだろうか。どうせ病気になるならまともな両親がいて実家で療養できて自分で働く必要なんてない家庭に生まれたかった。でも、もしそんな家庭に生まれていたら病気にはならなかったと思う。たらればでないものねだりだ。見苦しいことこの上ない。

いくらわたしが苦しいどうしよう助けてほしい、そんなことを訴えたところで自分でどうにかするしかないのが現状である。

 

 

 

いつだったか兄弟から

「自分がしあわせになることを考えて生きてほしい」

と言われた。

そんな呪いの言葉を吐かないでほしかった。わたしは早めに死んで全部から解放されたかった。現実に縛り付けるようなことを言わないでほしかった。わたしがいくら自分の病気や感情と相対しても、薬なしでどうこうできることなんてなくなってしまった。もうこれだけ書いていて、薬がなければ何もできないという思考から離れられない時点で頭がおかしいことはわかっている。わかっていても、頭がおかしくなるくらい苦しくてどうしようもなくて、とにかく薬なしでこの状況を笑顔でやり過ごせるほどわたしは強くない。つらいし、誰かから呆れられようが馬鹿にされようが、何度だってこのどうしようもない気持ち悪さを書き起こして残しておくことくらいしかできない。

 

 

 

わたしが何の悪いことをしたっていうんだろうか。

苦しさが紛れないので入眠剤を追加して、早めに眠れるように努める。

 

 

 

穏やかに過ごしたいだけなのに