ゴールデンウィークの話
無職にはゴールデンウィークもないもない。毎日が無職デー、毎週が無職ウィークだ。なんならわたしは無職マンスである。もうまるまる4ヶ月?わからん、それくらい無職をしている。
世の中は今日からゴールデンウィークであるらしい。わたしは今日外に出ていないから知らない。一応、無職でも予定はあった。体調が優れず全部キャンセルしてしまった。もう予定なんて立てたくない。
そういえば、薬が変わったものの、正直言って今まで抗うつ剤が効いていると実感できたことがない。飲んでも飲まなくても変わらない、そう思って通院をやめてしまうこともあった。通っていても悪くなるときはなるし、ならないときはならない。
ラミクタール
もううつなのか統失なのか双極なのかてんかんなのか、まったくわからない。薬で脳の動きを制御しようだなんて人間にはおこがましいのかもしれない。製薬会社の人や担当医を責めているのではない。単純にわたしが現代社会に適合できないから、淘汰されるべき側の生物なのではないか、ということである。適応適合できなければ死ぬ。当たり前のことだ。人間だけなぜ生きながらえるのだろうか。よくわからない。通院をしなければいい、わたしもそう思う。生きたいのか死にたいのか、ときどきわからなくなる。
これに加えてデパス、ソラナックス、ワイパックス、メイラックス、リーゼ。その時々で適当な抗不安剤が出た。もちろん眠剤だって出る。ひどいときはアカシジア対策で別の薬も出た。薬に生かされている。生きるってなんなんだ。
さて、GWの話に戻る。
去年はネモフィラがたくさん咲いている公園に行った。ネモフィラが流行ってるのはここ数年だろうか、青い花はきれいだ。新緑もよかった。初夏の陽気は心地よい。
温泉にも行った。深夜と早朝の外気はまだ肌寒くて、露天風呂が気持ちよかった。空が青くて海がきらきらしていた。すてきな景色だった。
ただ、最近のわたしには少し外が明るすぎる、外に出るのがつらい、他人を見るのがこわい。完全な引きこもりだ。まあ、世間が外に出て騒ぐときくらいは家の中で静かに過ごすのもいいかもしれない。
生きていれば来年もGWは来る。友人ともおそらく遊べる。おそらく。
みんな少しずつ大人になる。結婚もする。子どもも産まれる。よろこばしいことだ。
じゃあ、わたしは?
何も変わってない。変わっていないどころか、老化し価値が逓減していく。今までのように友人とも会えなくなる。来年は誰かと一緒に過ごすことができるのだろうか。ひとりで過ごすことには慣れた。慣れたからといってそれで一生過ごしていきたいと思っているわけではない。誰かと一緒に過ごしたいのか、それもわからない。
特に絶望も幻滅もしていない。
今年のGWは穏やかだ。わたしの人生は概ね幸せだ。
来年も幸福を更新できるだろうか。
なんだかまた喉が詰まってきた。
とどのつまりがぐれなきゃいいということ。
あぐれ