おかかえのあたま

ぐれたりぐれなかったり

ほたるが怖いの話

まだまだ季節じゃないけど、ほたるの話。

 

地方出身ではあるけれども、生のほたるなんて見たことなかった。金曜ロードショー火垂るの墓か、何かしらのテレビ番組で「こんなに飛んでますよー!きれいですねー!」というのを画面越しに見て「そうか、そんなにきれいなのか」と勝手に胸躍らせた。

 

 

中学だか高校のとき、宮古島に旅行をした。沖縄の離島である。砂が細かく、海がきれいではっきり言ってなにもないようなところだ。そこがいい。

東急リゾートホテル?みたいなところに泊まった。夜は兄弟と一緒にホテルの周りを散歩した。池の近くて薄ぼんやり光るものが見えた。なんだろうかとふたりで近付く。

本物のほたるだった。

それを見たわたしは本能的に「こわい」「気持ち悪い」と思った。テレビで見るよりも、飛び方が安定せず、さらにあの光は虫にくっついているのだと思うともうだめだった。気を失いそうなくらいこわかった。いつの間にかほたるに囲まれた。頼む、頼むからわたしに触れずに勝手におまえたちで交尾をしてくれ。そんな気持ちでいっぱいだった。

 

 

 

それからというものの、ほたるが怖くて仕方がない。ゴキブリみたいな黒い虫の先が光るだけである。飛び方も不安定でこちらの情緒を破壊しにくるような雰囲気で最悪だ。

 

 

 

虫自体はそこまで怖いと思っていない。でも、ほたるはこわい。不安定さがこわさを増幅させる。今度見たらゴキジェットを使ってしまうかもしれない。条例か何かに触れそうなのでもう2度と生ほたるとはエンカウントしたくない。

 

 

 

 

今日は朝蜘蛛を発見したので丁重にお外に逃がしました。

ほたるを貶しても、プラマイゼロというわけ。

 

 

 

レモネードがのみたいわね。

 

 

 

ほたるをなぐれ。

あぐれ