冷凍庫の話
文明の利器の話である。天才的発明だ。原理は知らない。
そう、冷凍庫のことである。
わたしはなんでも物を冷やす。
米、小麦粉、砂糖、割りばし、歯ブラシ・・・
虫が湧いてこないので最高である。
みんなももっと冷凍庫を活用した方がよい。
そういえば、新卒で就活をしていたころ、ある食品メーカーを受けた。
プリンの新しい食べ方を考える、ような内容でグループワークをやらされた。
わたしの推しは冷凍プリンである。凍らせるとおいしい。ついでに賞味期限も伸びる気がする。気がするだけで責任は負わない。気になる人は勝手にやっていただきたい。
肝心の結果であるが、当然のごとく落ちた。受かるとも思っていなかったし、グループでわたし以外全員が国立大の男性だったこともふざけるのも大概にしろと思った。就活生は企業の玩具ではない。
まあ、正直言ってネタになるからこんなことはどうでもいい。何かあった時のことは後々元が取れるまでネタにして使い尽くす。わたしと受領は転んでもただでは起き上がらない。図太く生きるのである。
本当にムカついているのは、その企業が翌年の夏からプリンを冷凍させるというキャンペーンを始めたことである。落としたこともどうでもいい、GWの内容をパクって広報するのもまあいい。
ただ、冷凍ネタは割とわたしの十八番でもあったので、これにはちょっと納得がいかなかった。プッチンプリンは凍らせるとおいしい。わたしはプッツン寸前であった。
さっき、凍らせたまんじゅうを食べた。
おいしかった。
冷凍庫のポテンシャルはすごい。
ヨーグルトを凍らせてももちろんおいしい。
パンやワッフルを凍らせてもおいしい。
凍ったコーンスープも結構おいしい。
お財布を凍らせておけばなんとなく節約にもなる。
ひえひえのお札を使う気にはならない。
カードの磁気がどうなるのかは知らない。
大人はみんな自己責任で何でもやってほしい。
全く帰っていないものの、実家には業務用の冷凍庫がある。
人間の遺体もまあ7,8人なら入るんじゃなかろうか。大体マイナス50度くらいになる。寒いどころの騒ぎではない。
わたしには必要がないものではあるが、あったらあったで楽しいのかもしれない。冷凍庫は大きければ大きい方がいい。自分がぶっこまれることを考えると死にそうになるので、できればそういうことをしない人と一緒の時に大きい冷凍庫がほしい。冷え過ぎなくていい。温度は家庭用で十分である。
凍らせたいものといえば、リアルゴールド・オロナミンC・レモネードあたりである。ビタミン系の黄色い飲み物はなんでも凍らせたい。冷凍庫には夢と希望が詰まっている。虹の根元か、冷凍庫か、というところだ。
そういえば、近所のスーパーに行ったら名糖ではなく、名東の粉末飲料があった。名糖こそが至高である。キレートレモンが飲み終わるころにAmazonで購入を検討する。名糖の粉末飲料はわたしを裏切らない。かんぺきパーフェクトな飲み物である。おだやかな生活の一端を担う、人生の重要な要素である。
これだけ名糖を持ち上げていればそのうち名糖から1袋くらい粉末飲料を恵んでもらえるかもしれない。しましま好きは時によこしまである。
おいしいからみんなも飲もう。
レモネードでぐれない日々を。
あぐれ